99

汚れた街の片隅で

タバコを咥えながら真っ直ぐな瞳を輝かす

人ごみの中から見つけた時

僕はまだ子供だった 他人を睨みながら


目に焼き付いたあの日を

忘れたことはなかったけれど

どうせ僕なんてと思ってた


フラフラしているそんな彼が

こんな僕に優しさを分けてくれた

心配をかけるのが得意みたいだ


クラクラしているそんな僕が

なんだか悲しそうに歌う姿に

涙を流した17の冬


汚れた世界の真ん中で

歌を歌いながら真っ直ぐな瞳を輝かす

人ごみの中から見つけた時

僕はまだ子供だった 慍りに慰められながら


一言目から美しい彼に

夢で会うことを夢見ながら

僕は夢見心地で歌う


散々涙を流したあとに

光が漏れた8畳の部屋で

空飛ぶんだ月にタッチするなんてわけないよ


なかなか話出せない僕は

あなたの声が聴きたくて

出来もしない会話を始めた

庄司優果

0コメント

  • 1000 / 1000